2011年7月20日水曜日

本当に、原子炉“安定的冷却を達成”出来たのか? 放射能汚染水の増加や海水汚染は依然として進行、 安定的冷却は疑問!

木村建一@hosinoojisan



本当に、原子炉“安定的冷却を達成”出来たのか?

放射能汚染水の増加海水汚染は依然として進行、

安定的冷却は疑問!



 菅政権は、本日(19日)夕刻、福島原発が、全て安定的な冷却を達成したので、第二ステップに移行すると発表したようであるが、私には、これは、時期尚早と思われてたまらない。

 下記に記録するように、NHKの報道ですら疑念を述べており、専門家の中にも同じ見解を示す学者が多いいからである。

 どうも、肉牛汚染問題と同じように、「貫一お宮」ではないが、金に目がくらんだ、御用学者の見解を基に、自らの主張を押し付けようとしたものであろう。『画竜点睛を欠く』事態と言っておきたい。

 以下に、NHKの報道を記録しておく。



原子炉 “安定的な冷却”に

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110716/k10014250421000.html
7月16日4時43分 NHK
東京電力福島第一原子力発電所の事故収束に向けた工程表のうち、最初の期間の「ステップ1」の期限を前に、国と東京電力は、目標としてきた原子炉の「安定的な冷却」に到達したとする評価をまとめました。しかし、原子炉の冷却に伴って発生した汚染水の浄化設備で、トラブルが相次いでいて、課題も残されたままです。
福島第一原発の事故収束に向けて、国と東京電力が4月中旬に作った工程表では、最初の3か月間を第1段階の「ステップ1」と位置づけていて、その期限を前に、個別の目標の達成状況と評価をまとめました。それによりますと、▽原子炉では、発生する熱を除去しているうえ、1号機から3号機では格納容器に窒素を注入し、いずれも、目標としてきた「安定的な冷却」に到達したとしています。▽また使用済み燃料プールでも、「安定的な冷却」に到達したとしているほか、▽原発周辺の空間や海水の放射線量が減少傾向にあるとして、全体目標の「外部に放出する放射線量が着実に減少していること」を達成できたと評価しています。しかし、原子炉の冷却に伴って発生した汚染水の浄化設備で、汚染水が漏れたりタンクの水位の設定を誤ったりするトラブルが相次いでいて、課題も残されたままです

第一原発 安定冷却に依然課題残る

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110715/k10014221821000.html
7月15日6時29分 NHK
東京電力福島第一原子力発電所では、3号機の格納容器に水素爆発を防ぐための窒素ガスを注入する作業が14日夜から始まりました。この結果、事故の収束に向けた工程表のうち最初の節目としている「ステップ1」の重要な工程の1つが目標達成に近づきましたが、原子炉の安定冷却の要となる「循環注水冷却」でトラブルが相次いでいて、依然、課題が残されています
福島第一原発の3号機では、水素爆発を防ぐため、格納容器の中へ化学的に安定した窒素ガスを注入する作業が14日午後8時すぎから始まりました。3号機では原子炉建屋内の放射線量が高く、ほかの1号機や2号機に比べて作業が遅れていましたが、これで予定していた原子炉すべてで窒素ガスの注入が始まったことになります。この結果、事故の収束に向けた工程表のうち最初の節目としている「ステップ1」の重要な工程の1つが目標達成に近づきました。しかし、汚染された水を増やさずに原子炉を安定的に冷却する際の要となる「循環注水冷却」では、フランス製の装置で水漏れなどのトラブルが相次ぎ、目標としている稼働率をいまだに実現できていません。このため、東京電力は、来月上旬にも新しい浄化装置の導入を進めていてその様子が14日、公開されましたが、原子炉の安定冷却までには依然、課題が残されています


原子炉“安定的冷却を達成”

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110719/k10014310431000.html
7月19日20時46分 NHK
東京電力福島第一原子力発電所の事故の収束に向けた工程表の「ステップ1」が期限を迎えたのを受けて、政府は19日夜、原子力災害対策本部を開き、目標としていた原子炉の「安定的な冷却」を達成したとする評価をまとめました。そして、今後、被災者支援策として、子どもを対象にしたがん検診を行うことを盛り込んだ「ステップ2」など新たな工程表を決定しました。
政府が、ことし4月17日に発表した福島第一原発の事故の収束に向けた道筋を示す工程表では、最初の3か月間を「ステップ1」と位置づけ、「周辺地域の放射線量を着実に減らす」などの目標を掲げています。「ステップ1」が期限を迎えたのを受けて、政府は、19日午後6時半から総理大臣官邸で、すべての閣僚が出席して原子力災害対策本部を開き、菅総理大臣は「ステップ1では、一部で予定を超えた進捗(しんちょく)が見られ、放射線量は着実に減少している。被災者のできるだけ早く元の家に戻りたいという切実な思いを痛感しており、事故を収束に近づけることで、具体的な検討に入っていきたい」と述べました。そして、工程表の「ステップ1」で目標とした「周辺地域の放射線量を着実に減らすための原子炉の安定的な冷却」を達成したとして、来年1月までを目標としている「ステップ2」やそれ以降の3年程度を目安とした中期的な課題についての新たな工程表を決定しました。それによりますと、被災者支援策としては、およそ30年かけて福島県民の健康調査を継続して行うとしたうえで、▽放射線量の推定調査、▽内部被ばくの測定、それに▽子どもを対象にした甲状腺がんについての検診をそれぞれ開始することを盛り込んでいます。また、避難区域を巡っては、緊急時に避難を求める「緊急時避難準備区域」の解除に向けて、生活している場所でどの程度の放射線量があるのか測定し、安全を確認するとしています。さらに、原発から半径20キロ圏外で、おおむね住民の避難が完了した「計画的避難区域」や、立ち入りを禁止している「警戒区域」については、放射線量の測定を当初よりも前倒しして実施し、「ステップ2」を達成したあとに、安全が確認された地域から解除を検討するとしています。(以上 着色は当方)

 肉牛問題の原因として挙げられている「藁」飼料、藁が汚染されているという事は、すべての植物も汚染されているという事であり、野菜だけが汚染されていないなど考えにくい。
 菅政権のやり方を見ていると、国民を欺くために、「各個撃破政策」ではないが、一品ごとに情報を開示して、国民の怒りを鎮めようとしているように思えてならない。
 牛は草食、人間は、雑食。
 牛でさえ、「内部被ばく」したのであるから、人の飲食、水や野菜、魚、肉等、基準内と言われる飲食物の採取で、内部被爆のトータルは、どうなるのか
 確実に、周辺地域住民の汚染は、牛以上になっているのではなかろうか
 すべての食品の線量を調査、公表すべきであろう。
 「人命は地球以上に重い」と言われるが、膨大な費用が掛かっても、政府としては、責任上、当然行うべきであろう。

・・・・本日は、これまで・・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿