日本の政治的立ち位置をどうするのか?
TPP問題で、日本の政治的立ち位置の問題が、大きな側面として、クローズアップされてきたと言えよう。
私が考えると、日本が本当に自立した国か?という点では、疑問が大きい。
では、日本を支配しているのは誰か?という事になる。
敗戦国日本という事から、戦後60余年を経過しているが、依然として、占領軍としてのアメリカ支配が続いていることは、衆目の一致するところであろう。
そして、それを補完するうえで、「政・官・財」の癒着構造を構築するうえで、イニシアティブを握った財界(現経団連)の力が強かったとみている。
そういう点で、日本は、アメリカと、それを補完する財界(経団連)によって支配されてきたと言ってよいだろう。
このような日本の閉塞的な状況を「打破」したのが、「政権交代」であったと言えよう。
この点で、今、逆風も吹いており、仙石・前原政権(菅政権)は、自民党の「別働隊」の如く、旧自公政権(アメリカにコントロールされた)に、急速に、戻りつつある。
これは、国内潜伏のアメリカのCIAの策動の側面が強いが、残念なことである。
政治的に分析すれば、
① 「アメリカと財界」に寄与する、自民党主流派、現民主党主流派があり、
② 「アメリカからの自立」を求める、一部自民党と、民主党反主流派、国民新党があり、
③ 「アメリカと財界」からの自立を表明するのは、日本共産党や社民党の一部しかない。
④ これに、アメリカの庇護のもとに、「民族主義的自立」を掲げる、自民党安倍Gr等が挙げられよう。
短絡的に言えば、日本の政治スタンスをどうするか?という点では、この四つで検討しても間違いではなかろう。
今話題になっている「みんなの党」は、基本的に「アメリカと財界」に奉仕するGrとみられ、「官僚政治打破」という点の単一イシュウの政党であることから、自民党の分派と見て差し支えない。
私は、長年労働組合運動をやってきたことから、まず、「アメリカからの自立」を担保した上で、「財界」からの自立、を行い、国民の生活向上を図るべきだと考えている。
そういう点では、民主党反主流派に近いが、「アメリカからの自立」という命題は、沖縄基地返還問題にみられるように、ほとんどの国民の共通した願いと言えよう。
そういう点で、「アメリカからの自立」は、今や国民的課題となっており、仙石・前原体制の早期打破が、日本国民の最大の「選択」課題と言えよう。
朝日新聞や毎日新聞等の論説委員の多くが、「事なかれ主義」から、これらの点を明らかにしないことは残念である。
このように考えれば、「農業国」アメリカの、食糧支配の戦略をもくろむTPPには、慎重な対応が求められよう。
いつでも、国外に逃げ込む経団連の庇護のためにTPP加盟を行うべきでないと言っておこう。
・・・本日は、これまで・・・
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