2014年6月18日水曜日

地下トンネルの汚染水 十分に凍らず※ 5000人が「9条こわすな」=解釈改憲に反対-東京※ 敵兵殺す覚悟、できなかった 東大名誉教授 ※ 金じゃない古里返せ 石原環境相発言に住民怒りの声

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地下トンネルの汚染水 十分に凍らず

5000人が「9条こわすな」=解釈改憲に反対-東京

(集団的自衛権)敵兵殺す覚悟、できなかった 石田雄・東大名誉教授

金じゃない古里返せ 石原環境相発言に住民怒りの声



福島原発第一で、地下水汚染防止で、鳴り物入りで大宣伝した「防止策=凍結法」が、失敗したようである。

現状では、2号、3号でのメルトダウンした個所の冷却水が、防止できず、そのまま海洋に流出しているようである。

水産物、改善されつつあるが、依然として「基準オーバー」の魚類もあり、汚染物の飲食が「内部被ばくの元凶」との報告もあり、今後とも監視を強めて、「内部被ばく」防止に気を付けるべきであろう。

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朝日新聞に、石田雄・東大名誉教授のインタビュー記事がある。

この内容は、「集団的自衛権」論者諸君や公明党の諸君には、是非読んで貰いたいものである。

「戦争」は、「政治目的」等、全く関係ない「兵士」間で、「殺し合い」を強制するものである。

政治家や権力者の野望のために、一般国民を巻き込むことは許されないと言っておきたい。

この点では、思いはいろいろあるが、本日は自重しておきたい。

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東京で、「憲法を崩すな」、解釈改憲反対の大きな集会が開かれたようである。

全国津々浦々に同じ志を持った国民が多数おり、何としても、安倍アホ政権の野望を打ち崩したいものである。

以上、雑感。



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5000人が「9条こわすな」=解釈改憲に反対-東京

(2014/06/17-21:16)JIJICOM
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014061700914
集団的自衛権行使容認に反対する集会で拍手する参加者=17日午後、東京都千代田区  安倍政権が目指す集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈変更に反対する集会が17日、東京都千代田区の日比谷公園野外音楽堂で開かれた。閣議決定原案が提示され、与党協議が続く中、主催者発表で5000人が参加。集会の終了後は「9条こわすな」「戦争反対」などとシュプレヒコールを上げながら、国会などに向けてデモ行進した。 集団的自衛権行使容認に反対する集会で、「9条こわすな」などと書かれたプラカードを掲げる参加者=17日午後、東京都千代田区  集会では、翻訳家の池田香代子さんが「憲法をどうねじ曲げようが、集団的自衛権は絶対に行使できない。解釈変更を許せば日本国憲法でなくなる」とあいさつ。元陸上自衛隊レンジャー隊員の井筒高雄さんも「戦争できる国にしたいのなら、国会を解散して総選挙で国民の審判を仰いだ上で、正々堂々と憲法を改正すべきだ」と訴えた。

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地下トンネルの汚染水 十分に凍らず

(6月17日 8時20分)NHK

http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20140617/index.html
東京電力福島第一原子力発電所で汚染水が地下のトンネルから海に流れ出すのを防ぐため、トンネル内の汚染水の一部を凍らせて氷の壁を作り、止水する作業が進められていますが、凍結を始めてから、およそ1か月半がたった今も十分に凍らず、止水できていないことが分かりました
福島第一原発では汚染水が増える原因となっている地下水の流入を防ぐため、1号機から4号機の周りの地盤を1.5キロにわたって凍らせる「凍土壁」の建設が進められていますが、これほど大規模なものは過去に例がなく、技術的な難しさを指摘する声も上がっています。
これとは別に、2号機と3号機ではメルトダウンした燃料を冷やした汚染水の一部、およそ1万1000トンが「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルに流れ込み、ここから海に流れ出している可能性が指摘されています。
東京電力は、このうち2号機の汚染水を止水するため、トレンチの入り口の部分に地上から配管を打ち込み、冷却用の液体を流し込んで汚染水の一部を凍らせ、氷の壁を作る作業を進めています。
ところが、内部の温度を測ったところ、ことし4月末から凍結を始めたにもかかわらず、いまだに一部が凍っていないことが分かりました
トレンチ内にある構造物が障害となって、均等に汚染水を冷やすことができないことに加え、トレンチの中で汚染水が常に流れていることが原因とみられていて、東京電力は汚染水の流れを抑えたり、凍結用の配管を増やしたりして改善を図ることにしています。

東京電力では今月中に2号機のトレンチの止水を終え、来月から中にたまった汚染水を取り除く計画でしたが、計画どおりに氷の壁が完成するかどうかは不透明な状況だとしています。
また、3号機でも同じ作業が進められていて、東京電力は今年度中にトレンチ内の汚染水をすべて取り除く計画ですが、全体のスケジュールへの影響は今のところないとしています。

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金じゃない古里返せ 石原環境相発言に住民怒りの声

( 2014/06/17 08:28 カテゴリー:主要 ) 福島民報
http://www.minpo.jp/news/detail/2014061716325
 「最後は金目(かねめ)でしょ」。東京電力福島第一原発事故に伴う中間貯蔵施設建設をめぐる石原伸晃環境相の16日の発言に、建設候補地がある大熊、双葉両町の住民は「故郷を追われる人の気持ちが分からないのか」と批判の声を上げた。施設受け入れに向けた政府と地元との交渉は難航している。避難住民は、古里への愛着と施設の必要性とのはざまで揺れ続ける。
 「お金なんか要らない。古里を元に戻してほしい」
 会津若松市で避難生活を続ける大熊町農業委員会長根本友子さん(66)は、インターネットで石原環境相の発言を知り、怒りが込み上げてきたという。
 根本さん宅は中間貯蔵施設の建設予定地にあり、いわき市と会津若松市で開かれた住民説明会に出席した。「3年余り、帰る日を待っていた。中間貯蔵施設建設で追い出される者の気持ちを踏みにじる発言だ」と憤った。

 大熊町から新潟県柏崎市に避難している主婦森口須美枝さん(71)は、2日に同市で開かれた住民説明会に参加した。遠い古里を思い、「先祖代々の土地を泣く泣く手放すつらさを分かっていない。金なんて要らない。家に帰りたいという人がほとんどだ」と避難住民の気持ちを代弁した。
 いわき市に避難している大熊町の仮設住宅自治会長を務める出羽秀一さん(56)は中間貯蔵施設が将来、最終処分場になるのを懸念する。「古里の将来に不安を抱いている。金銭問題を前面に出すこと自体、住民の思いを理解していない証拠だ」と突き放した。
 白河市にある双葉町県南借り上げ住宅自治会長を務める舘林孝男さん(59)は「金で中間貯蔵施設の問題が解決するのか」とあきれた様子。白河市で開かれた住民説明会では、避難住民が子孫のために、いかに町の将来を考えているかを伝えようとした。「私の声は国に届いてなかったようだ」と落胆した。
 いわき市の南台仮設住宅で暮らす双葉町のパート山田史子(ちかこ)さん(56)は「本当は震災前の双葉町を返してほしいという町民の気持ちを何も分かっていない。信用できない」と政府に対する不信感を一層募らせた。
■説明会16回石原氏出席せず
 石原環境相は5月31日から6月15日まで計16回開かれた中間貯蔵施設の住民説明会に一度も出席しなかった。
 各会場では大熊、双葉両町民から「なぜ大臣が直接説明しないのか」などと批判が相次いだ。

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「出荷制限食品」摂取に限定 内部被ばくの危険性 (2014年6月17日 福島民友ニュース) http://www.minyu-net.com/news/news/0617/news11.html  東京電力福島第1原発事故に伴う内部被ばくに関して、南相馬市立総合病院の坪倉正治医師(32)は、約3万人の検査の結果、内部被ばくの危険性は出荷制限された未検査の食品を食べ続けることに限られるとする論文をまとめた。17日にインターネット上の学術誌「PLOS ONE」で公開される。
 2012(平成24)年3月から1年間、同病院とひらた中央病院(平田村)で行った内部被ばくの検査結果から分析。期間中、大人(高校生以上)は約1万4000人、子ども(中学生以下)は約1万6000人が受診し、全体の約0.03%に当たる9人から、体重1キロ当たり50ベクレル以上のセシウム137が検出された。9人はいずれも50代以上で、住居は郡山市、南相馬市、二本松市、田村市、川俣町

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(集団的自衛権)敵兵殺す覚悟、できなかった 石田雄・東大名誉教授

2014年6月17日16時30分 朝日新聞 http://www.asahi.com/articles/DA3S11195024.html?iref=comtop_fbox_d1_01
写真・図版
石田雄・東大名誉教授
 「人殺しを命じられる身を考えて」。本紙「声」欄に10日、そう題した投稿が載った。投稿者は、太平洋戦争の軍隊経験を持つ政治学の碩学(せきがく)、石田雄(たけし)・東大名誉教授(91)。集団的自衛権の行使容認の動きに、「戦争を経験した人間として、言っておきたい」とペンをとった。投稿にこめた思いを聞いた 東北大在学中の1943年、学徒出陣で出征した。関東地方の重砲(大砲)兵連隊などで、終戦まで軍隊生活を送った。  戦争は国民の命を守るため、平和のためだと美しく宣伝されていた。軍隊は国民の期待を背負っていた。自身も愛国心を抱いた軍国青年だった。  しかし軍に入り、飢える国民を尻目に上官が接待で飲み食いするなどの腐敗に幻滅する。命令に躊躇(ちゅうちょ)したり疑問を抱いたりしても、暴力で封殺された。  「権力は批判を受けないと、無限に腐敗する。権力を持った支配者は、安全な場所で仲間同士で都合のいいことをするようになる  兵士として一番苦痛だったのは、命令されれば人を殺さないといけないことだった。子どもの頃、警視総監の父が就寝中も機関銃を持った侵入者の襲撃を警戒しており、人を殺す武器への恐怖心が染みついた。実際に殺人を命じられることはなかったが、自分と同様に命令されて動いているだけの敵兵を、殺す覚悟はできなかった  美しい言葉で隠されていた現実を経験した立場から、いまの安倍晋三首相の言説に危うさを感じる  首相は集団的自衛権で対応する例として、避難する日本人を乗せた米国の艦船を自衛隊が守る例を挙げ、「子どもたちが乗る米国の船を、私たちは守ることができない」と訴えた。  「『命を救う』などと感情に訴える言葉が、無責任な政策決定の口実に使われている。国民は一時の感情を駆り立てる言葉に乗せられず、行使の結果を論理的に予測するべきだ」 集団的自衛権が使えるようになれば、他国を守るための武力行使が容認される。自民公明両党は限定的に行使を容認する方向で調整しているが、条件をつけたとしても、戦場で「条件をはずれるから」と途中で抜けるのは現実的には難しいとみる  「戦場では命令系統が一元化され、自衛隊は実質的に米軍の指揮下に入らざるをえないだろう。集団的自衛権を認めると米国との関係は有利になるかもしれないが、相手国から見れば、日本は敵になる  敵を増やす結果自衛隊員の犠牲、本土への報復、在外邦人への危害など、逆に国民の生命が脅かされる危険が増す可能性を指摘する。小さな武力紛争の積み重ねで緊張が高まり、歯止めがきかなくなったのが過去の戦争の歴史だ。他国での武力行使を容認する結果が、「小競り合いで済むと思っていると、とんでもないことになる」。  自国のための殺人さえためらうのに、日本人の命を救うことにつながるかわからない「他国にとっての敵」の殺害や、それが招く報復は、兵士や日本社会にとって「納得できないものになる」と考える。「政府は、最も大きな犠牲を払わされる人の身になって、政策を考えるべきだ。声を上げてそれを促すのが、主権者である国民の責任だ」(高重治香)      *  いしだ・たけし 1923年生まれ。学徒出陣後復員し、東大で故丸山真男に師事。東大社会科学研究所長、千葉大教授などを歴任。著書に『日本の政治と言葉』ほか。  ■10日付「声」の要旨 集団的自衛権の容認などにより、海外で「敵」とされた人を殺す任務を果たす兵士が必要になる。私は学徒出陣の時、人を殺す自信が持てなかった。しかし、命令されれば誰でも、いつでも人を殺さなくてはならないのが軍隊だ。戦争で人を殺した米兵が、心の問題で悩んでいる例は少なくない安倍首相には、殺人を命じられる人の身になって、もう一度憲法9条の意味を考えてほしい。(東京本社版掲載)

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集団的自衛権明記 拡大解釈可能な文言そのまま 閣議決定案概要提示

2014年6月17日 夕刊 東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014061702000244.html  安全保障法制の見直しをめぐる自民、公明両党の協議が十七日午前、国会内で開かれ、政府は武力で他国を守る集団的自衛権の行使容認を盛り込んだ閣議決定案の概要を提示した。自民党側が前回提示した自衛権発動の新たな三要件がそのまま反映され、行使容認の地理的な限定はない。海外での自衛隊の武力行使の歯止めは明確でないままとなっている  閣議決定案の概要には、こうした自衛権行使に関し「国際法上は集団的自衛権と認定される」と、公明党が依然慎重な集団的自衛権の文言を明記した。  概要は、前文▽武力攻撃に至らない侵害(グレーゾーン事態)への対処▽国連平和維持活動(PKO)などの武器使用基準緩和や、「他国との武力行使の一体化」判断基準見直しによる支援活動の拡大▽今の憲法で許容される自衛の措置▽今後の国内法整備の進め方-の項目で構成されている。この日は突っ込んだ議論には入らなかった。  座長を務める高村正彦自民党副総裁は「議論と並行して、日程協議に入ってほしい」と、二十二日の会期末までの閣議決定を目指し、両党幹事長間で日程協議を急ぐ考えを示した。  自衛権発動の新三要件は、国民の生命や権利が「根底から覆されるおそれ」がある場合、集団的自衛権の行使を認める内容。「おそれ」の文言などに、政府の解釈次第で自衛隊の海外での武力行使の範囲が拡大する懸念がある。  高村氏は会合後、記者団に「二十日の次回会合で三要件の議論をする。修正すべき点は柔軟に対応したい」と述べた。一方、副座長の北側一雄公明党副代表は「次回まとめる話にはならない」と述べ、今国会中の閣議決定は難しいという認識を示した。  会合では機雷掃海も議論したが、主張は対立し結論を持ち越した。  <自民党が13日に提示した自衛権発動の新3要件> 現行の自衛権発動の3要件を見直し、日本への攻撃がなくても他国への武力攻撃が発生した場合に集団的自衛権の発動を認める 具体的には(1)日本の存立が脅かされ、国民の生命や幸福追求の権利が根底から覆されるおそれがある(2)これを排除し、国民の権利を守るためにほかに適当な手段がない(3)必要最小限度の実力行使にとどまる-などの場合に武力行使を認める内容。 当方注: 国連で、アメリカ主導のもと「集団的自衛権」問題が『決定されている』ことは事実。 しかし、「国際法上」を理由に、日本の憲法を逸脱することは許されない。 「国際法上」と言えば、様々な条約があり、例えば、ILO条約等都合の悪いものは、国内で、批准措置を取っていない。 歴代自民党政権は、「集団的自衛権」の存在は認めつつも、日本国憲法下では、「行使できない」とされてきた。 三権分立の下では、司法権、立法権は「行政」になく、ましてや、憲法の禁止する「交戦権の否定」とは、全く逆の「交戦権の容認」解釈等許されざる物である。 こんな解釈を許せば、憲法など無きに等しくなる。 もう、安倍自民党政権は、ヒトラーと同水準のところまで来ていると断定しても間違いではないと言っておきたい。

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政府原案「おそれ」削除要求へ=集団的自衛権明記にも異論-公明

(2014/06/17-22:55)JIJICOM
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014061700899
 公明党は17日、集団的自衛権行使を容認する閣議決定原案に盛り込まれた、国民の生命などが「根底から覆されるおそれがあること」との要件について、拡大解釈の余地が大きいとして削除を求める方針を固めた。これに対し、自民党は修正には応じるものの、政府が提示した海上交通路(シーレーン)の機雷掃海を含む8事例全ての行使容認が必要との立場で、調整は難航しそうだ。
 公明党は20日の次回協議までの意見集約は不可能としており、22日までの今国会での閣議決定は困難。ただ、同党としては結論をいたずらに引き延ばすことはしない考えで、党幹部は17日、党全国県代表協議会が予定される7月5日までの合意形成を目指す意向を明らかにした。
 公明党は17日の外交安全保障調査会などの合同会議で、閣議決定原案の骨格である自衛権発動の「新3要件」の議論に着手。出席者からは「より限定的な定義が必要ではないか」と慎重な意見が相次いだ。同党幹部は「『おそれ』との表現では際限なく行使が認められかねない」と指摘。党内では「根底から覆される明白かつ差し迫った危険」との文言に差し替える案も浮上している。
 また、新3要件が挙げた「他国に対する武力攻撃」に関しても、対象を米国などに絞り込むため、「密接な他国」との限定的な書きぶりに改めるべきだとの意見もある。さらに、閣議決定原案に明記された「集団的自衛権」との文言に対しても、「大変厳しい」と否定的な反応が強い。 
 これに対し、与党協議会座長の高村正彦自民党副総裁は17日の党の会合で「柔軟に対応したい」と表明。同党幹部は、集団的自衛権行使の対象を「他国」とした文言について「見直しても有害ではない」と語った。ただ、その場合でも、政府が事例を提示した範囲での行使容認が必要との主張は変えておらず、日本周辺での米艦防護に限定したい公明党とは依然開きがある

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(新ポリティカにっぽん)後藤田の諫言」が問うもの

早野透=桜美林大教授・元朝日新聞コラムニスト 2014年6月17日10時18分 朝日新聞 http://www.asahi.com/articles/ASG6J574YG6JUEHF00X.html?iref=comtop_list_pol_f01
写真・図版
海部俊樹首相(左、当時)と話し合う後藤田正晴・元官房長官=1991年3月15日、衆院本会議場
写真・図版   写真・図版新ポリティカ・ワッペン
早野透(はやの・とおる) 1945年生まれ、神奈川県出身。68年に朝日新聞に入社し、74年に政治部。編集委員、コラムニストを務め、自民党政権を中心に歴代政権を取材。2010年3月に退社し、同年4月から桜美林大学教授。著書に「田中角栄 戦後日本の悲しき自画像」など=安冨良弘撮影
   大学で教師をしている身にとって、4月から6月ぐらいは新1年生を迎えて新鮮な気持ちになる季節である。高校を出たばかりの18歳、私はジャーナリズム論を教えているから、「これからは新聞を読んで、社会のことにも関心を持ってね」とこのごろの安倍政権のことも話題にする。むろん偏向しないように気をつけながら。  そんな授業のさなか、「はーい、先生」と手が挙がった。いったい何かしらと聞くと、「アベさんってだれですか」と言うのである。そうか、アベさんって総理大臣のことだって知らない子もいるんだね。みんなすなおでいい子たちだけれども、スマホの世界で育ってくるとそんなものかもしれない。  いまの大学生はみんな平成生まれ。バイトに追われ就活も苦しいことが多いけれど、何はともあれ平和な平成の世に生まれ育っている。さほどニュースに関心をもたなくても生きていけるというのは、それはそれでいいことなのかもしれない。  しかし、このたび成立した国民投票法では、18歳から投票権を持てるようにするそうである。安倍さんはいずれ憲法9条の改正を俎上(そじょう)に載せて投票してもらおうという心積もりだろう。それなのに、18歳があんまり無関心でも困る。憲法とは何かぐらいは知ってもらわねばなるまい。新聞記者から転身した新米教師ではあるけれど、こりゃなかなか教えがいがあるなあと思った次第である。 ■導火線は「湾岸戦争のトラウマ」  過日、テレビ朝日報道ステーション海部俊樹元首相が出演して、1991年の湾岸戦争のことをしゃべっていた。イラクがクウェートを侵攻、それに対してアメリカを中心とする多国籍軍が反撃した戦争である。ぼくらは湾岸戦争といえば、日本が130億ドルものお金を出したのにちっとも感謝されずにがっかりしたあの戦争ねとピンとくるが、いまの大学生にとっては生まれる前の話である。そんな話も噛(か)んで含めるように話さなければ伝わらない。  当時、首相だった海部さんが言うには、実はそのとき、ブッシュ米大統領はShow the flag(旗を立てろ)、「自衛隊を派遣してくれ、一緒に汗をかかないか」と迫ってきたそうである。海部さんは「憲法9条は交戦権を認めていない。クウェートのために日本がイラクと戦うことはできない。国民が許さない。それが、アメリカが与えた日本の国是ではないか」と断った。しかし、いま安倍さんが夢中になっている「集団的自衛権」の行使を認めれば、日本は戦地への自衛隊派遣を拒めなかったかもしれないと、私には思われる。  今回の「集団的自衛権」の行使容認論の最大の導火線は、いわゆる湾岸戦争のトラウマ」である。あのとき金を出すだけでなく人(自衛隊)も出していれば一人前の国家として胸を張ることができたのにという思いが安倍さんや外務省の根底にある。さて、あのときの日本はへっぴり腰でみっともなかったのかどうか。海部さんは、そうではないともうひとつの裏話を披露した。  「あのとき、後藤田正晴さんがやってきて座って動かないんだ。どんな立派な堤防でもアリが穴をあけたら、そこから水がちょろちょろ出ていずれ堤全体が崩れることになる。アリの一穴をやってはいけないよと言うんですよ」  そう、はじめはちょっとだけというつもりでいても、次に似たようなことが起きるとこんどもいいかとなり、だんだん拡大解釈されて、いずれ日本は平気で「戦争をする国」になってしまうよという戒めである。振り返れば、戦前のアジア侵略の歴史がそうだった。いま自民党公明党の協議は「きわめて限定した範囲で集団的自衛権を認める」ということならよかろうということになりそうだが、それが危ない。まさに「アリの一穴」の典型になりそうである。 ■平和を生きる世代に聞くべきこと  いまの大学生に聞くと、中曽根康弘さんの名前は「総理大臣だった」とクラスで1人か2人は知っている。しかし後藤田正晴さんのことはまったく知らない。  後藤田さんは、海部さんに「アリの一穴」を戒める前、中曽根内閣官房長官を長く務めた。そのときの有名なできごとに「後藤田の諫言(かんげん)」がある。  1987年、イラン・イラク戦争で両国がペルシャ湾に機雷を敷設、これに対し中曽根さんがタンカー護衛のために機雷除去の自衛隊掃海艇を派遣したいと言い出した。しかし、後藤田官房長官は「それを自衛だと言っても通りませんよ。戦争になりますよ」と諫(いさ)め、絶対だめだと拒否した。「私は閣議決定にサインしませんよ」と念を押した。さしもの中曽根首相もあきらめた。  のちに後藤田さんにロングインタビューしたとき、なぜ中曽根首相にあえて逆らったか聞いてみた。「憲法上できないということもあるが、国民にその覚悟ができていたかね。できていなかったんじゃないか」と後藤田さんは明かした。それから20年余りたって、安倍首相は、自公協議にコメントして、「極めて限定した集団的自衛権」の範囲に「ペルシャ湾での機雷除去」も含めるべきだと主張している。  戦争が起きたら、戦地に行くのは安倍さんではない。われわれ昭和生まれの年配者でもない。自分の国が侵されたときならばともかく、他国の戦争にまでしゃしゃりでて、若者に血を流させる覚悟なんて、私たちはとうてい持てない。持ちたくもない憲法9条を読み返しても、そんな血を流すことを許容するとはどうしても読み取れない。閣議決定で解釈変更などとは勝手すぎる。せめても憲法改正という手続きをとり、未来をになう18歳の若者たちを含めた国民投票によって、ほんとうに「血を流す覚悟」があるかどうかを聞くべきではないか。私は「アベさん」の名前も知らない平和の時代の学生を前にして、そんなふうに思うのである。(早野透=桜美林大教授・元朝日新聞コラムニスト)

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Astronomy Picture of the Day


http://apod.nasa.gov/apod/astropix.html

Discover the cosmos! 2014 June 17 https://www.youtube.com/watch?v=93L0IEbUJsk V838 Light Echo: The Movie (V838 光エコー:動画)

Image Credit: ESA, NASA, Hubble Space Telescope;

Music: The Driving Force (Jingle Punks)

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妻純子の状況:

本日は、入浴日。ストマ交換。

ハートレート 90±10で安定中。

退院後、2ヵ月を迎えた。このひと月は、安定状態だった。今後も安定して欲しいものである。

・・・・・本日は、これまで・・・・・

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