2014年3月12日水曜日

福島県-基準値超え⇒水産5件※ 「避難計画、再稼働条件に」 原子力の専門家※ 福島事故 3事故調元委員長、再稼働積極的な政府姿勢批判※ 原発事故で露呈、敗戦から何も学んでいなかった日本

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福島県の検査結果-基準値超え⇒水産5件

避難計画、再稼働の条件に」 原子力防災の専門家

福島第1原発事故 3事故調元委員長、再稼働積極的な政府の姿勢批判

原発事故で露呈した、敗戦から何も学んでいなかった日本



今日は、東北大震災、福島原発事故の3周年。

依然として、水産物の汚染状況が報じられている。

---眠くて頭が回らないので、今日は、関連報道の添付で終了しておきたい。

ただ、脱原発に対する良い論評が目立ったので、紹介しておきたい。

以上、雑感。



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緊急時モニタリング又は福島県の検査結果
厚労省(報道・広報 > 報道発表資料 > 2014年2月 )平成26年2月27日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000038560.html
 食品中の放射性物質の検査結果について(第834報)
※ 基準値超過(5件) No.53   :福島県産クロソイ  (Cs:250 Bq/kg No.55, 56:福島県産コモンカスベ(Cs:120, 130 Bq/kg) No.149 :福島県産スズキ (Cs:200 Bq/kg No.161 :福島県産ババガレイ (Cs:160 Bq/kg

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避難計画、再稼働の条件に」 原子力防災の専門家

2014年3月12日00時13分 朝日新聞 http://www.asahi.com/articles/ASG3B7KGBG3BULBJ01F.html
写真・図版 松野元さん  自治体の避難計画は住民を守ることができるのか。原子力防災の専門家の松野元さんに聞いた。  ――2007年の著書「原子力防災」は、当時の国の想定より広い範囲で住民が避難を余儀なくされると指摘しており、東京電力福島第一原発事故を予言したとも言われています。  日本では、格納容器が壊れて、チェルノブイリのような事故が起きることはないとされ、防災対策重点地域(EPZ)は8~10キロ圏内とされていました。ところが、私が電力会社から出向していた原子力発電技術機構(現在は組織統合を経て原子力規制庁)で、改良したERSS(緊急時対策支援システム)で計算すると、広範囲の避難が必要になる例が何度も出てきたのです。さらに研究を進めようとしたが、認められなかったため、電力会社を退職してから本を書きました。  ――事故後、避難を準備する範囲は30キロ圏内に拡大しました。  避難の範囲が広がっただけだと思います。渋滞の中、本当に逃げられるのか。高齢者のような弱者はどうなるのか。各自治体の避難計画の内容をチェックする人がおらず、実効性が十分検討されていない。 原子力規制委員会はプラントの設備などは審査するが、避難計画は責任範囲でなく、再稼働の条件に入っていないのが問題だ。  ――どうすればいいでしょうか。  せめて国際原子力機関IAEA)の考え方を採り入れるべきだ。IAEAはプラントの対策を十分にした上で住民の避難計画も完璧にするよう電力会社などに求めている。  現政権や規制委はプラントの対策が90点なら避難計画は10点でいいと思っているようだ。「必要だから再稼働する」ということは、あってはならない      ◇  〈まつの・げん〉 四国電力から原子力発電技術機構に出向中の2000~03年、緊急時対策支援システム(ERSS)を改良し、事故の進展や放射性物質の拡散を予測する多くのシミュレーションを行った。04年に四電を退職。著書に「原子力防災」。

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東日本大震災:福島第1原発事故 3事故調元委員長、再稼働積極的な政府の姿勢批判

毎日新聞 2014年03月11日 東京朝刊 http://mainichi.jp/shimen/news/m20140311ddm008040068000c.html  東京電力福島第1原発の事故原因を調査した、政府、国会、民間の3事故調の元委員長らが10日、日本記者クラブで開かれた討論会に出席した。政府が原発再稼働に積極的なことについて、「事故から学んでいない」などの批判が相次いだ。  参加したのは、いずれも各事故調の元委員長の畑村洋太郎(政府事故調)▽黒川清(国会事故調)▽北沢宏一(民間事故調)−−の3氏と、米原子力規制委員会(NRC)前委員長のグレゴリー・ヤツコ氏。  「規制委が安全と認めたものは地元の理解のうえで(原発を)稼働するという政府の姿勢について、畑村氏は「安全性が確認されたから再稼働というのは論理が違う」と指摘。「想定外」だった福島の事故の教訓を生かしていないとの認識を示した。  黒川氏も「あれだけの事故が起きても日本の社会が変わる気配がない」と厳しく批判。北沢氏は「事故は(再び)起こるかもしれない。(再稼働の是非は)国民がしっかり議論しなければならない」と指摘した。【鳥井真平】

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原発事故 克明な放射線量データ判明

3月11日 19時32分 NHK

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140311/k10015898971000.html

原発事故 克明な放射線量データ判明 K10058989711_1403112000_1403112007.mp4 東京電力福島第一原子力発電所の敷地の外にある観測点で、事故直後の詳細な放射線量のデータが記録され、震災発生の翌日、1号機が水素爆発する1時間以上前から、数値が急上昇する様子を克明にとらえていたことが分かりました。
3年がたって初めて明らかになったデータで、専門家は「放射性物質放出の真相を検証するうえで、非常に重要だ」と話しています。
放射線量の詳細なデータが記録されていたのは、福島第一原発の周辺に設置された福島県が管理するモニタリングポストです。
その14か所で、事故後数日の20秒ごとの放射線量の値が記録されていたことが、NHKの取材で分かりました。

このうち、福島第一原発の北西5.6キロにある双葉町上羽鳥のモニタリングポストでは、震災発生の翌日(3月12日)の午後2時1
0分以降、放射線量が急上昇していました。

午後2時40分40秒には、1時間当たり4.6ミリシーベルトと、午後3時36分に起きた1号機の水素爆発のおよそ1時間前にこの日の最大の値を記録しました。
データの推移から、最大値を記録した前後およそ20分で、積算の被ばく線量が一般人の年間の被ばく限度の1ミリシーベルトに達するとみられます。

放射性物質の拡散に詳しい日本原子力研究開発機構の茅野政道部門長は、WSPEEDIと呼ばれるコンピューターシミュレーションで、今回のデータと当時の風向きなどを分析しました。
その結果、午後2時ごろから1号機で行われたベントと呼ばれる緊急の作業が影響したとみています。

ベントは、格納容器が壊れないよう高まった圧力を下げるため、放射性物質を含む気体を放出します。
途中、水の中に通すことで、放射性セシウムなどの放出量を1000分の1程度に抑えるとされていましたが、今回のデータから、それほどの効果は得られず、かなりの量が出たとみられます
茅野部門長は、「放射性物質の放出の真相を検証するうえで、非常に重要なデータだ。ベントでどういうことが起きるかや、どれくらいの効果があるかを検証しなければならない。多くの研究者が3年たった今も事故の解析をしているので、思わぬところで新たな発見がある可能性もあり、できるだけ多くのデータが欲しい」と話しています。

埋もれたデータはほかにも?
福島県によりますと、事故直後の詳しい放射線量のデータは電源が失われるまで自動観測が行われたモニタリングポストのメモリーに記録されていました。
公開するには、データを変換し、時系列が分かるように取りまとめる必要があります。

しかし、事故のあとは停電で、各地の放射線量は職員が回って計測しなければならず、集めた毎日のデータを住民に提供するのが精いっぱいだったということです。
このため、メモリーに記録された事故直後のデータまで手が回らず、これまでは1時間ごとの値をおととし9月に公表するにとどまっていました。
事故後の混乱で埋もれたデータはほかにもあると考えられ、十分な検証のためにも、早急な掘り起こしが必要です。

「放出量はチェルノブイリ原発事故の17%余」
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、原発から外部に放出された放射性物質の量について、東京電力は、チェルノブイリ原発事故の17%余りで、大半は閉じ込め機能を失った格納容器から直接放出されたと分析しています。
東京電力は、コンピューターによる解析や原発の周辺で計測された放射線量のデータなどから、震災発生の翌日の3月12日から3月末までに放出された放射性物質の量を試算し、おととし5月に公表しました。
それによりますと、ヨウ素131とセシウム137の放出は合わせて90京ベクレルで、チェルノブイリ原発事故の520京ベクレルの17%余りとなっています。
「京」は1兆の1万倍です。

当時の原子力安全委員会が公表した57京ベクレル、当時の原子力安全・保安院が公表した77京ベクレルより多くなっています。
放出量の推移と事故の経過から、どのように放出されたかを分析したところ、建屋の水素爆発に伴う放出は合わせて0.5京ベクレル、ベントに伴う放出は0.1京ベクレルで、大半は閉じ込め機能を失った格納容器から直接放出されたとみています。

1号機から3号機の格納容器はメルトダウンによって内部の温度や圧力が高まり、継ぎ目や配管の貫通部などが壊れたとみられています。
各号機ごとでは、2号機と3号機がそれぞれ全体の4割、1号機が残りの2割で、4号機からの放出はなかったとしています。

時系列では、3月16日午前10時からの3時間に3号機から18京ベクレルと、最も多くの放射性物質が放出され、3月15日には冷却やベントの対応が遅れ、メルトダウンが進んだとみられる2号機から同じく18京ベクレルが放出されたとしています。
平成23年4月以降は放出量は大幅に少なくなり、先月の放射性セシウムの放出量は、1時間当たり1000万ベクレルと発表しています。
海に放出された放射性物質の量については、海水中の濃度などからデータのある平成23年3月下旬から半年間で15京ベクレルと推定しています。

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"首相周辺から不快感"との報道も…伊吹文明衆議院議長の「追悼の辞」全文

BLOGOS編集部 2014年03月11日 23:44
http://blogos.com/article/82142/
 共同通信社写真拡大
11日に行われた政府主催の「東日本大震災三周年追悼式」で、三権の長として安倍総理、山崎参院議長、竹崎最高裁長官とともに式辞を述べた伊吹文明衆議院議長の発言内容について、共同通信が「首相周辺から不快感が出ている」と報じている。
伊吹議長が脱原発に言及 首相周辺から不快感 - 共同通信
共同通信によれば、式辞の中で触れられているエネルギー問題への認識について「自民党の主張と一線を画した」とし、「首相周辺から不快感が出ている」としている。
一方、共産党の小池晃参議院議員は自身のTwitterで、「(伊吹衆院議長が)脱原発という言葉を使ったことも意外。それらに比べ、安倍首相の式辞は、原発に触れず復興は進んでいると。失望。」コメントしている。
問題となっている伊吹衆院議長の「追悼の辞」は、以下のとおり。
天皇・皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、東日本大震災三周年の追悼式が行なわれるにあたり、謹んで追悼の言葉を申し述べます。
3年前のきょう、東日本を襲った大地震と津波により、東日本の国土は破壊され、多くの尊い命が失われました。犠牲となられた方々と、ご遺族のみなさまに改めてお悔やみを申し上げます。
そして被災された方々、また福島での原子力発電所の事故により避難を余儀なくされた方々のお気持ちを思うとき、月並みなお見舞いの言葉を申し上げることすら憚られるのが率直な心境です。
多くの関係者のご努力により、復興に向けた歩みは着実に進んでいます。
震災後、被災地の惨状に心を痛めた方々が、被災地を支援するボランティア活動に参加して下さり、多くのきょうお見えの諸外国からの温かいご支援を頂いたことは、物心両面で、復興の大きな助けとなりました。ご支援いただいた皆様に対し、深く感謝申し上げたいと存じます。
一方で、震災から3年が経過し、被災地以外では、大震災以前とほぼ変わらぬ日々の暮らしが営まれております。
しかし、被災地では仮設住宅等で、ご不自由な生活を余儀なくされている方々もなお多く、震災前の生活を取り戻すことは容易ではありません。特に原子力発電所事故のあった福島県では住み慣れたふるさとに戻ることができず、今なお放射性物質による汚染に苦しんでいる方々が多くおられる現状を、私たちは忘れるべきではないでしょう。
そういった方々の事を思うと、電力を湯水の如く使い、物質的に快適な生活を当然のように送っていた我々一人一人の責任を、全て福島の被災者の方々に負わせてしまったのではないかという気持ちだけは持ち続けなりません。
思えば、私たちの祖先は、自然の恵みである太陽と水のおかげで作物を育て、命をつないできました。
それゆえ、自分たちではどうすることもできない自然への畏敬と、感謝という、謙虚さが受け継がれてきたのが日本人の心根、文化の根底にあったはずです。
科学技術の進歩により、私たちの暮らしは確かに豊かになりましたが、他方で、人間が自然を支配できるという驕りが生じたのではないでしょうか。そのことが、核兵器による悲劇を生み、福島の原発事故を生んだのだと思います。
3年目の3.11を迎えるに際し、私たち一人一人が、電力は無尽蔵に使えるものとの前提に立ったライフスタイルを見直し、反省し、日本人として言行一致の姿勢で、省エネルギーと省電力の暮らしに舵を切らねばなりません。
主権者たる国民より選挙を通じて主権を委ねられている我々国会議員は、被災地の復興に全力で取り組むとともに、震災で得た教訓を元にエネルギー政策の在り方について、現実社会を混乱させることなく、将来の脱原発を見据えて議論を尽くしてまいりたいと存じます。
結びに、震災で亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りし、追悼の言葉と致します。
平成26年3月11日 衆議院議長 伊吹文明

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国境越え 原発反対 仏 8000人「人間の鎖」

2014年3月11日(火) しんぶん赤旗 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2014-03-11/2014031107_01_1.html 地図
福島から訴えも
 【パリ=浅田信幸】東京電力福島第1原子力発電所事故から3周年を2日後に控え、仏東部のストラスブールを中心とするアルザス地方で9日、国境を越えた「原発反対」の「人間の鎖」が取り組まれました主催者発表で計8000人が参加。原発の危険を訴えて欧州を訪問中の福島県富岡町の松村直登(なおと)さん(54)も加わりました  フランスやドイツなどの多くの反核組織や環境団体が呼びかけた行動で、参加者たちは仏東部のストラスブールから、仏原発のあるフェッセンハイムを経て、スイス国境まで、ライン川にかかる八つの橋で国境を越えた「人間の鎖」をつなぎました  ストラスブールとドイツのケールをつなぐ「ヨーロッパ橋」ではダイインがおこなわれました。  要求として打ち出されたのは、フランスで最初に稼働したフェッセンハイム原発の「即時閉鎖」と原子力エネルギーからの脱却同原発は断層の上に建設されているとされ、オランド政権は2016年の閉鎖を公約にしていますが、現実に閉鎖手続きは進行していません  反原発組織「ストップ・フェッセンハイム」のアンドレ・アツ代表は「事故はいつでも起こりうるのだ」と声を張り上げ、同原発の速やかな閉鎖を求めました。  一方、原発事故後に指定された警戒区域に残った松村さんは、仏国営テレビ「フランス3」の取材に、「仏電力公社(EDF)は仏原発が最高の質の技術に支えられていると評価していると思うが、東京電力も同じだった。次の原発事故は日本でかもしれないしフランスでかもしれない」と語りました。

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マル激トーク・オン・ディマンド 第673回(2014年03月08日) 原発事故で露呈した、敗戦から何も学んでいなかった日本 原発事故で露呈した、敗戦から何も学んでいなかった日本 PREVIEW 現在放送中>>> 
PART1
(60分)
PART2
(24分)
ゲスト:船橋洋一氏(ジャーナリスト・日本再建イニシアチブ理事長)  東日本大震災、そして福島第一原子力発電所のメルトダウン事故から3年が経とうとしている。被災地の復興においても日本が抱える様々な病理や課題が次々と露わになっているが、とりわけ原発事故については、事故原因の結論も得られていないし、事故現場の収束さえままならぬ状態であるにもかかわらず、もっぱら原発再稼働の是非に政権の関心が集まるという異常な状態にある。
 福島原発事故独立検証委員会、いわゆる民間事故調のプログラムディレクターとして事故原因の調査に取り組んできた元朝日新聞主筆でジャーナリストの船橋洋一氏は、あの原発事故を太平洋戦争の敗戦に続く「第二の敗戦」と捉え、その原因や再発防止により真剣に取り組む必要があると主張する。
 あの事故は津波によって原発がすべての電源を失ったために、原子炉を冷やすことができなくなり、メルトダウン、メルトスルーに至ったと説明されている。原因がもっぱら津波だったかどうかについては議論があるところだが、いずれにしても万が一の時に原子炉を冷やせるより強固な設備を完備しておけば、今回のような事故は起こらないという前提に立ち、新たな安全基準などが作られている
 確かにハード面での不備は修正されなければならない。しかし、本当にそれだけでいいのだろうか。今回の事故がここまで甚大な被害をもたらすに至った背景には、単に電源のバックアップに不備があったということではないのではないか
 実際、全電源喪失に至った後に福島第一発電所や東電本社、そして首相官邸などで起きたことをつぶさに再検証してみると、事故がここまで大きくなった原因は単に電源というハードウエアの問題だけではなく、現場と事故の対応に当たる政府関係者や東電関係者の間の致命的なコミュニケーションミスや、いざというときに取捨選択を決断できるリーダーシップの不在など、数々のヒューマンエラーが介在していたことが明らかである。むしろ、われわれが最も真摯に反省しなければならない点は、ハード面での不備ではなく、日頃からの危機に対する意識や優先順位を決めて損切りを決断するリーダーの養成だったのではないかと、船橋氏は言うのだ。実は同様の問題が、国会事故調の黒川清委員長による英文の最終報告書で指摘されている。
 ところがわれわれの目は、そうした問題にほとんど向いていない。また、実際にそうした反省に立って、対策が取られている形跡も見られない。特に安倍政権は、より厳しい安全基準を設定したのだから、原子力規制委員会の審査にパスした原発は再稼働することが当たり前であるとの立場を取っている。元々、原子力規制委の前身で、今回の事故で全く役立たずの烙印を押された原子力安全・保安院は、1999年のJCO臨界事故の反省を受けて作られた組織のはずだった。それが今回の事故ではまるで機能しなかった。ところが今回もまた、福島原発事故の教訓が十分に活かされないまま、組織の改編と安全基準のマニュアルの変更が行われただけで、事故の反省は終わってしまいそうな様相を呈している。この現状を、われわれはどう受け止めたらいいのだろうか。
 船橋氏は今回の原発事故に、先の大戦での失敗と同じ構造があったと指摘する。原発の過酷事故は直ちに国家的危機となる。その自覚もないまま、安全対策をおろそかにして絶対安全神話なるものに寄りかかり、最後は何とかなるだろうという楽観シナリオに基づいて原発依存に突入した様は、勝算もないままアメリカとの戦争に突入した時といろいろな面で酷似しているというのだ。
 そもそも日本社会には異質なものを排除して、同質の価値観だけで物事を進めていく「空気の支配」という特性があることが指摘されて久しい。それは全体の秩序を維持し、一つの共通の目標に向かって邁進する上では武器となり得るが、何か問題があったときにそれを言い出すことを難しくさせる。それが誰も「撤退」を言い出せない空気が支配する文化を作っている。日本中が安全神話の下で原発推進に邁進する空気の支配の下で誰かが異論を唱えれば、単に排除されるだけだ。原発についても、一部の良識ある関係者の間では危機意識があったが、それを言い出すことができなかったと答えた人が多くいたことが、船橋氏の調査でも明らかになっているという。
 では、福島の事故を無駄にしないために今、われわれに何ができるだろうか。船橋氏は何よりも事故の原因究明をより厳密かつ詳細に行い、事故と事故対応における失敗の責任の所在を明らかにすることが何よりも重要だと主張する。そこを曖昧にしたまま組織や仕組みをいじってみても、本当の意味で事故の教訓が活かされることはあり得ない。そして、それはわれわれが第三の敗戦に向けて邁進する道を選んだことを意味する。
 われわれはなぜあれだけ酷い目にあっても、その原因と真摯に向き合い反省することができないのか。東日本大震災、福島原発事故から3年が経過したいま、事故に至る経過と事故への対応、そして事故後の原因究明や新たに作成された安全基準などから見えてくるわれわれ日本人の弱点について、先の戦争の反省と絡めながら、ゲストの船橋洋一氏とジャーナリストの神保哲生、社会学者の宮台真司が議論した。

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中国 原発事故の原因調査徹底を

3月11日 22時51分 NHK

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140311/k10015900751000.html

中国外務省の報道官は11日の記者会見で、東日本大震災から3年がたったことについて、被災地が早く復興するよう願うとする一方、東京電力福島第一原子力発電所の事故について、原因調査を徹底し国際社会に現状と今後の対策を説明をするよう求めました。 中国外務省の秦剛報道官は11日の定例記者会見で、東日本大震災から3年がたったことについて、「われわれは日本の被災地が早く復興し、被災地の人たちが美しいふるさとに早く戻ることができるよう願う」と述べました。
一方で秦報道官は、原発事故や日本の原子力政策について、国際社会も強い関心を持っているとの認識を示しました。

そのうえで、「国際社会、特に周辺国の強い関心に対して、日本は真面目に向き合い、国際社会に詳しく説明することを希望する」と述べ、日本政府が原発事故の原因調査を徹底し、中国などの周辺国にも現状と今後の対策を説明するよう求めました。

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「番犬」発言で感情的に…内閣法制局長官が謝罪

(2014年3月11日19時01分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20140311-OYT1T00782.htm?from=main4
 小松一郎内閣法制局長官は11日、参院予算委員会理事会に出席し、今月7日に国会の廊下で共産党の大門実紀史氏と感情的なやりとりに及んだとして、「公務員として恥ずかしい行為だった。申し訳なかった」と謝罪した。  関係者によると、今月4日の参院予算委で共産党の小池晃氏が小松氏を「安倍政権の番犬」と批判したことを巡り、小松氏と大門氏のやりとりは激しい「口論」に発展したという。小松氏はこの日の理事会で、「番犬」発言について会派が異なる社民党議員への答弁で反論したり、野党から「答弁が長すぎる」と指摘されたりしたことについても陳謝した。

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「タコ部屋」容認の安倍政権

「派遣3年上限」 廃止を閣議決定

2014年3月11日  東京新聞 夕刊 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014031102000236.html  政府は十一日、現在三年となっている企業の派遣労働者受け入れ期間の上限廃止を柱とする労働者派遣法改正案を閣議決定した。  改正案は、三年ごとに働く人を入れ替えることなどを条件に、企業は派遣をいつまでも使い続けることができるとした。二〇一五年四月の施行を目指す。  企業の派遣労働者受け入れ期間は現在、秘書や通訳などの専門業務を除き最長三年。改正案は受け入れ期間の上限や専門業務の区分を廃止した。  ただ、企業が同じ職場で三年を超えて派遣を受け入れる場合、労働者の入れ替えや派遣先企業の労働組合からの意見聴取を義務付けた  一人の派遣労働者が同じ職場で働ける期間を三年に制限。人材派遣会社が無期雇用している人は例外として、同じ職場でいつまでも働き続けられる  同じ職場で三年を迎えた労働者に対し、人材派遣会社が次の派遣先を紹介するなどの雇用安定措置を講じるべきだとした。悪質業者を排除するため、全ての人材派遣会社を許可制にすることも盛り込んだ。 当方注: 「同一労働、同一賃金」の原則を破壊する、極めて『悪質』な政策 いずれ、国際的な「大問題」となろう。 正社員と同じ「労働」をさせながら、「派遣」と言う事で、賃金を「大幅に」切り下げることは許されない 百歩譲ったとしても、「雇用期間はともかく」、賃金等は、「正社員と同じ賃金=福利厚生費と、退職金の「過去勤務債務」を、保証すべきであろう 派遣労働の「構造」は、労務費の変動費化のため、派遣道同社の賃金を、「正社員の6割(若干の変動あるが)に設定し、残る4割を派遣先企業と派遣元企業が、ほぼ、折半する」ようになっている。 大企業では、派遣先企業(親会社)が、幹部社員の「出向政策」の「出向先」として、「派遣企業(子会社)」を設立」して「派遣企業」を、リストラ幹部社員の「受け皿」として「利用」している。 このため、派遣労働者は、「明治以来の『タコ部屋』労働」を強いられることとなる

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年収140万円減 東京電力、人材流出やまず 再建、廃炉…険しい道のり

2014.3.11 22:46 [東日本大震災]産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140311/dst14031122470042-n1.htm 東京電力福島第一原発の免震重要棟で、社員らに訓示する広瀬直己社長(右から3人目)。右から福島復興本社の石崎芳行代表、相沢善吾副社長=11日午後2時54分、福島県大熊町(代表撮影) 東京電力福島第一原発の免震重要棟で、社員らに訓示する広瀬直己社長(右から3人目)。右から福島復興本社の石崎芳行代表、相沢善吾副社長=11日午後2時54分、福島県大熊町(代表撮影)  福島第1原発事故から3年を迎えた東京電力では11日、広瀬直己社長が「たやすい道ではないが、しっかり心を一つにして仕事に当たっていきましょう」と同原発の免震重要棟で社員ら約100人に呼びかけた。廃炉作業や汚染水処理など難題が山積する中、有望な若手が会社を去るなど、人材流出が止まらない。東電再生の頼みの綱となるのは柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働だが、見通しは不透明なままだ。  広瀬社長が「心の共有」を強調せねばならなかったように、会社での希望が見えず、辞めていく社員が後を絶たない故前に年100人程度だった自主退職者数は、平成23年度465人24年度712人25年度は4月から12月末までに315人。深刻なのは、その7割が20~30代の若手で、4割が経営幹部候補や原子力技術者などの中核社員であることだ。  事故後に一般社員の基本給は20%、管理職も30%削減され、今も続いていることが理由の一つ。平均年収(勤続年数22年、平均年齢42歳)は、事故前の22年度の761万円から24年度は620万円に下がった  今年1月にまとめられた東電の再建計画である「総合特別事業計画」では、さらなるリストラを迫っている。50歳以上の社員を対象とする千人規模の希望退職者(グループ全体で2000人規模)を募集し、10カ所の支店廃止も決めた。  燃料費削減などと合わせて計画を実行すれば、10年間で4・8兆円のコスト削減となる。4月から取締役会長に就任する数土(すど)文夫・JFEホールディングス相談役は1月の会見で「不退転の決意で再建に身命を賭(と)したい」と決意を語ったが、新潟県の泉田裕彦知事は「(計画は)絵に描いた餅にすぎない」と切り捨てる  東電と新潟県の対立が、経営再建の柱となる柏崎刈羽原発の再稼働に波及。今夏までに6、7号機の再稼働を見込むが、地元調整が原発の重要施設の運用にまで及び、原子力規制委員会の安全審査は事実上、止まった。経営再建と福島第1原発の廃炉の両立を目指す前途は依然厳しいままだ。(原子力取材班)

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Astronomy Picture of the Day


Discover the cosmos! 2014 March 11
See Explanation.  Clicking on the picture will download
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In the Heart of the Rosette Nebula (ロゼッタ星雲の中心)

Image Credit & Copyright: Don Goldman

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妻純子の状況:

今日も、パルス110±5と高かった。

微熱はなくなっているが、パルスが高いのが気にかかる。

訓練実施中。

・・・・・本日は、これまで・・・・・

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