2011年3月21日月曜日

放射能汚染報道は、線量と合わせて、汚染物質の公表を! プルトニウムの拡散が懸念される。 政府は、事実を正確に公表すべきでは?

木村建一 @hosinoojisan
 
放射能汚染報道は、線量と合わせて、汚染物質の公表を!
プルトニウムの拡散が懸念される。
政府は、実態を正確に公表すべきでは?

政府は、「日本国民の命と健康」を優先するのか、「プルサーマル原発」を優先するのか?

 東京電力の福島第一原発の3号機は、昨年11月26日に、プルトニウムを3分の1使用したプルサーマル発電の営業運転をしたばかりであった。
 本日の、防衛省の温度画像を見ても、3号機の炉体周辺が高く、128度程度と高かったようなので、大変気がかりなことである。
 3号機と言えば、産経新聞(2011.3.13 13:12)で、『 3号機で原子炉内の圧力が高まり、それを下げるために蒸気を外ににがすベント弁を開放する措置を行ったもので、原子炉内を減圧することにつながる。午前8時ごろには一時的に、燃料棒が水面から最大3メートル露出していたという。ただ、燃料棒が破損する状況になったかどうかは「調査中」としている。』と報道されていることから、プルトニウム化合物の「漏洩」が危惧される。
 プルトニウムと言えば、生物学的半減期は、部位によって違うが、20年~50年(自然状態では2万年を超える)と言われており、ヨウ素化合物の約8日とはわけが違う
 もし、漏れていたら、農業や漁業に大打撃を与えることとなろう。
 マスメディアは、このヨウ素化合物の半減期を殊更大きく伝えているが、文科省や保安院も、全ての放射線発生元素を調査している筈だが、これを公表していない。
 私は、高校時代、見聞を広めるため、近くの浄水場に窺った際、当時、ソ連の核実験直後であったが、浄水場が放射能管理を行っており、当時、ガイガーカウンターと言われるもので、線量測定していたが、通常の数百倍の線量を検出していた事実を知らされたが、この結果は、公表されなかった
 職員から、実際に測定させてもらったが、水道職員にこれは決して他言するなと言われたため、黙っていたが、この経験から、今回の事故にも同じような状況であろうと推測している。当時は、ストロンチウムが飛散されていたと記憶している。
 しかし、今回の東電事故の福島第一原発3号機は、プルトニウムが混入されており、当時とは違って、もし、プルトニウムが飛散していれば、大変重大な人体障害を発生することとなろう。
 アメリカをはじめとする外国政府が、国外退去、あるいは、80KM圏内脱出命令は、この点を心配しているからである。
 そういう点で、政府、東電は、線量報告だけではなく汚染物質名を公表すべきであろう。
 以下に、ウィキペディアの関連部分記述を記録しておこう。


ウィキペディア
プルトニウム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0
・・・・略
なお、プルトニウム239および240とそれらの放射壊変物の飛沫の吸引はWHOの下部機関IARCより発癌性があると (Type1) 勧告されている。
プルトニウムは核兵器の原料や、プルサーマル発電におけるMOX燃料として主に使用されるが、他の用途としては人工衛星の電源として原子力電池として使用されたこともある。

特性

プルトニウムは金属状態では銀色だが、酸化された状態では黄褐色となる。金属プルトニウムは温度が上がると収縮する。また、低対称性構造を有するので、時間経過と共に次第にもろくなる。
アルファ粒子の放出による熱のため、ある程度の量のプルトニウムは体温より暖かい。大きい量では水を沸騰させることもできる。
水溶液中では5種類のイオン価数を有する:
  • III価……Pu3+(青紫色)
  • IV価……Pu4+(黄褐色)
  • VI価……PuO22+。(ピンク、オレンジ色)
  • V価……PuO2+。(ピンク色と考えられている。V価のイオンは溶液中では不安定で、Pu4+ と PuO2+不均化する。さらにその Pu4+ は PuO2+ を PuO22+ に酸化し、自身は Pu3+ になる。こうしてプルトニウムの水溶液は時間が経過すると Pu3+ と PuO22+ の混合物に変化する傾向がある。)
  • VII価……PuO52-(暗赤色)VII価のイオンはまれであり極端に酸化性雰囲気下でのみ生成する。
Plutonium in solution.jpg
プルトニウム塩はさまざまな色を示す。
註:ここで示したプルトニウム溶液の色は、酸化状態のほか陰イオンにも依存する。陰イオンの種類によりプルトニウムの錯体形成の度合いが変わるため。
・・・・・略
原子炉
一般的な商用原子炉である軽水炉から得られたプルトニウムは少なくとも20%の 240Pu を含んでおり、原子炉級プルトニウムと呼ばれる。
原子炉級プルトニウムでも核兵器の製造は可能であるという主張もあるが、不安定な原子炉級プルトニウムでは爆発装置の製造が兵器級プルトニウムに比べて困難であり、兵器としての信頼性にも欠けるため、わざわざ原子炉級プルトニウムで核兵器を作るメリットはほとんどない。だが、原子炉級プルトニウムを高速増殖炉(日本には、常陽もんじゅがある)に装填して原子炉の運転をすると、その炉心の周囲にあるブランケットという部分で高純度の兵器級プルトニウムが産出される。これまでに、常陽のブランケットには、239Pu 同位体純度99.36%のプルトニウムが22kg、もんじゅのブランケットには、97.5%のプルトニウムが62kg含まれている。これを再処理工場で取り出すだけで原子爆弾30発以上を製造できる量になるとの主張もある[6]

毒性

プルトニウムの同位体および化合物はすべて放射性で有毒である。化学毒性についてはウランに準ずると考えられているが[7]、その化学毒性が現れるよりもはるかに少ない量で放射線障害が生じると予想されるため化学毒性のみでプルトニウムの毒性を論ずることはできない[8][9]。プルトニウムのような不溶性の化合物は腸で吸収されないが、そういった論とは無縁である。
プルトニウムは重金属の仲間であることから、ウランと同様に腎臓への障害が予想され、その大きさは鉛と同程度と推定される(鉛はプルトニウムよりも人類に馴染みのある元素だが相当に有害な物質でもある。詳しくはまたはテトラエチル鉛を参照)。また、ランタノイド元素とアクチノイド元素の同じ順番にある元素は互いに似ている傾向があることから、プルトニウムはランタノイドで同じ順番にあるサマリウムと似ていると考えられている。
プルトニウムの毒性は既知の毒物の中でも最悪レベルで、「角砂糖5個分で日本が全滅」するという指摘がある[10]。これについて、電気事業連合会は事実誤認だとする[11]

毒性と人体への摂取経路

京都大学原子炉実験所 小出裕章によれば、プルトニウムは、「人類が初めて作り出した放射性核種」であり、「かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性」を持つとされる[12]。その理由は、プルトニウムがアルファ(α)線を放出すること、比放射能が高いこと、体内での代謝挙動にあるとされる[13]
プルトニウムは人体には全く不必要な元素である。毒性の強い元素の中には必須ミネラルで微量は人体にとっても必要なものもあるが(例:ヒ素セレン)、プルトニウムは必須ミネラルでさえない。
体内摂取の経路と排出
プルトニウムを嚥下し消化管に入った場合、そのおよそ0.05%程度が吸収され、残りは排泄される[14]。吸収されたプルトニウムは、肝臓にほぼ半々の割合で蓄積される。皮膚との接触については、傷が無い限り吸収されない
最も重要な取り込み経路は、空気中に粒子状になったプルトニウムの吸入である。気道から吸入された微粒子は、大部分が気道の粘液によって食道へ送り出されるが、残り(4分の1程度)が肺に沈着する。沈着した粒子は肺に留まるか、胸のリンパ節に取り込まれるか、あるいは血管を経由して骨と肝臓に沈着する[15]
プルトニウムは一度吸収されると体外へ排出されにくいのが特徴である。生物学的半減期はウランやラジウムと比べても非常に長く、骨と肝臓でそれぞれ20年と50年である。吸収線量あたりの有害さは核種や同位体によらずラジウム等と同程度であるが、プルトニウムの扱いに特に注意が必要なのは、まさに排出されにくいという特徴によるものである。

臨界管理

プルトニウムの臨界量はウラン235の3分の1しかないので、臨界量に近い量のプルトニウムが蓄積しないように注意しなければならない。形状が重要である。すなわち球体のようなコンパクトな形にしてはならないのである。溶液状のプルトニウムは固体より少ない量で臨界量に達する。それが単に溶けるか破片になるのではなく爆発するためには超臨界を大きく越える量を必要とするので、兵器級の核爆発は偶然に生じることは有りえない。しかしながら、ひとたび臨界量に達すれば致死量の放射線が発生する。
臨界事故は過去に何度か起きており、それらのうちのいくつかで死者を出している。1945年8月21日、ロスアラモス国立研究所で致死量の放射線を発生させた事故は、6.2kgの球状プルトニウムを囲んだ炭化タングステンレンガの不注意な取り扱いに起因していた。このとき科学者ハリーDaghlianは推定510 rem (5.1Sv) の被曝をし4週間後に死亡した。その9か月後に、別のロスアラモスの科学者ルイスSlotinは、ベリリウムの反射材、および以前に Daghlian の生命を奪ったのとまさに同じプルトニウムコア(いわゆる「デーモンコア」)による同様の事故で死亡した。これらの出来事は、1989年の映画「ファットマンとリトルボーイ」でかなり正確に描写された。1958年には、ロスアラモスのプルトニウム精製工程で、混合容器の中で臨界量が形成され、クレーン操作員が死亡した。この種の他の事故が、ソ連、日本および他の多くの国々で起こった(詳しくは原子力事故を参照)。1986年のチェルノブイリの事故は、大量のプルトニウムの放出を引き起こした。
さらに、金属プルトニウムには発火の危険がある。特に素材が微粒子に分割されている場合が危険である。金属プルトニウムは酸素および水と反応し、水素化プルトニウムピロリン酸化合物が蓄積する可能性があり、これらは室温の空気中で発火する物質である。プルトニウムが酸化してその容器を壊すとともに、プルトニウムが相当に拡散する。 燃えている物質の放射能が危険を増す。酸化マグネシウムの砂は、プルトニウム火災を消火するための最も有効な素材である。それはヒートシンクとしてはたらき燃えている物質を冷やし、同時に酸素を遮断する。
1969年にコロラド州ボルダーの近くにあるロッキーフラッツ工場でプルトニウムが主な発火源になった火災があった[16]。これらの問題を回避するために、どんな形態であれプルトニウムを保管・取り扱う場合は特別の警戒が必要である。一般的に、乾燥した不活性ガスが必要である[17]
・・・・以下略
日本国内の事故
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E4%BA%8B%E6%95%85

  重ねて主張しておきたい。
 政府は、「日本国民の命と健康」を優先するのか、「プルサーマル原発」を優先するのか? 日本国民はもとより世界が、政府の態度表明を見守っている。
 正確なデータを公表することは、日本にとっても、世界にとっても重要な問題である。
 政府が、誤りなき対応を取られることを期待したい。

☆☆☆☆☆☆

 マスメディアに登場して、殊更事態を「矮小化」する学者とは何であろう。
 「想定外」等、官僚答弁が問題視され始めたし、あのメタボを推進した医学者が、世界の学界で爪はじきされているが、このような国辱的学者は、排除すべきであろう

・・・・本日は、これまで・・・・

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