2011年5月27日金曜日

海洋汚染、地下水に目を向けよ! 生産者目線(風評被害の主張)では、世界は相手にしない。 世界が認める、本当に安心できる正確なデータを公表せよ!

木村建一@hosinoojisan
 
海洋汚染、地下水に目を向けよ
生産者目線(風評被害の主張)では、世界は相手にしない。
世界が認める本当に安心できる正確なデータを公表せよ!
汚染水処理費用、1トン2億円(フランス・アルバ社


 福島原発、残念ながら、政府や東電の発表とは逆の、悪い方向へ進んでいるようである。
 どうも、放射能汚染水処理がカギになっているようだが、これも、上手くいっていない。
 本日も、3号機の汚染水漏れが報道されているが、これは、特別に重視する必要がある。
 その理由は、東電や政府が、メルトダウンを認めていることから、3号機では、プルサーマル方式(プルトニウムを燃料としている)であり、とりわけ、プルトニウムの漏出が危惧される。
 あまり報道されていないが、ストロンチウム90等、核分裂で生じた様々な半減期の長い物質の漏出が明らかなのだが、政府は、数値を持ちながら、公表を避けているようである。
 問題は、高濃度汚染水の漏出が、どこに流れているかである
 当然、地下水あるいは、海に漏出する以外なかろう
 先般、グリンピースによって、近海の海藻等の高濃度汚染が明らかにされているが、誰が考えても、当然と思われるが、政府・東電は、日本国民の命よりも、自分の責任回避のため、データを公表しないでいる
 又、地下水汚染が進めば、飲料水業界(ミネラルウオーター、ビール等)にも深刻な影響を与えることとなろう。
 これらの問題にも、目を向けるべきと言っておきたい。
 ところで、汚染水処理で、フランスのアレバ社が、参入しているが、驚くべき実態をNEWSポストセブンが明らかにしている。
 なんと、1トン当たり、2億円という事である。サルコジが、菅首相を持ち上げる底意が明らかと言えよう。
 20万トンを処理すれば、40兆円にも及ぶ膨大な税金が使われることになる。看過できないと言えよう。
 このようなことから、喫緊の課題は、高濃度汚染水処理であり、近辺に、広大な汚染水槽を作る等、可能な限りの対策を講じるべきと言っておきたい。
 朝日新聞や毎日新聞、読売新聞等、マスメディ各社は、地下水汚染や、海水汚染に目を向けるべきではなかろうか?
 当然、民主党、自民党、公明党、日本共産党、社民党、国民新党、みんなの党等、全ての政党、政治家の皆さん方も、この問題に目を向けない限り、日本国民の健康に重大な問題を発生させるとともに、全ての産業が、回復できなくなるような経済的損失(すでに始まっているが)を被ることになるだろう。
「風評被害」と主張しても、自由主義経済の下では、消費者が、その気にならない限り、解決できないのである。
 日本のような、生産者目線の政治では、日本では、通用しても、外国では通用しないのである。
 以下に参考まで、報道記事を記録しておきたい。
 

移送先で汚染水漏れか 福島3号機

2011年5月26日 夕刊 東京新聞
 東京電力は二十六日、福島第一原発3号機から出た高レベルの放射能汚染水を保管している集中廃棄物処理施設の建屋の一つで、汚染水の水位が下がったと発表した。止水工事をしていない近くの建屋との連絡通路や、周辺の地中に漏れ出た可能性があり、詳しく調べる。 
 この建屋には、3号機から三千六百二十トンの汚染水が移送され、満水に近づいたため二十五日午前九時から移送をやめていた。
 同日午前十一時の計測値と二十六日午前七時の値を比べると、一定のはずの水位が四十八ミリ低下。水量にすると五十トン強に相当するという。
 東電は周辺六カ所の立て坑から地下水を採取して水質を監視しているが、今のところ放射性物質の濃度に異常はなく、周辺に汚染が広がった可能性はなさそうだという。水位低下の理由について、東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「地下階の止水工事が不十分で、別の建屋との連絡通路に流れ込んだ可能性がある」と説明している。
 ただし、仮に汚染水が漏れ出していても、地下水に拡散するまでにはある程度の時間がかかるほか、立て坑に流れ込む地下水とは別の地下水脈に汚染水が漏れた場合は確認できない。松本氏は「ボーリングして周辺を詳しく調べる必要が出るかもしれない」との見方を示した。
 

仏・アレバ社 原発汚染水処理費用に1トン2億円を提示

2011.05.25 07:00 NEWSポストセブン
 3月末、フランスのサルコジ大統領が同国の原子力企業「アレバ」社のCEOを同行して来日した際に、菅直人首相はもみ手をしながら歓迎し、“原発をよろしく”と勝手なトップセールスをやった。
 その結果がこうだ。経産省幹部が明かす。
「フランス側から提示されている処理費用はとんでもない金額だ。なんと汚染水処理に1トンあたり2億円もかかるという。最終的に汚染水は20万トンに達すると見られているので、それだけで40兆円。東電どころか日本が破綻してしまう」
 国民には負担を押しつけ、外国には土下座する菅政権の典型的失敗だ。汚染水処理など国内企業でもできる。すぐにアレバには去ってもらっても構わないはずだが、きっと菅政権はその“言い値”に近い額を払うだろう。
※週刊ポスト2011年6月3日号

β線を出す放射性ヨウ素の内部被曝は外部被曝の4.5倍

2011.05.26 07:00 NEWSポストセブン
 放射能汚染が止まらない。5月になり、神奈川などで生茶葉から規制値(1kgあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された。お茶については、厚労省と農水省で、お湯で淹れる前の荒茶も検査すべき、いや飲む状態で検査すべきといい争っている。しかし、問題は福島から遠く離れたところでも高い数値が出ていることで、現在5県20市町村で出荷自粛措置が取られている。
 ここで問題となるのは「内部被曝」の点だ。美作大学大学院・山口英昌教授はいう。
「放射線を体外から浴びるのが外部被曝。一方、食物や飲み物に含まれている放射性物質が体のなかにはいり込む。その放射性物質から放射線が出て被曝すること、これが内部被曝なんです。水や食品だけでなく、大気中の埃に含まれる放射性物質を吸い込んでも内部被曝します。外部被曝より強く身体に影響があります」
 放射線にはα線、β線、γ線などの種類があるが、α線やβ線は空気中で短い距離しか飛ばないため、外部被曝の危険性は低い。ところが内部被曝すると、α線やβ線の影響を大きく受けることになるという。琉球大学・矢ヶ崎克馬名誉教授がこう説明する。
「内部被曝はどういう物質が体にはいったかが問題です。たとえばヨウ素はDNAに異常をきたす力がより強力なβ線を出し、外部被曝より4.5倍も激しい被曝を体に与えます」
 すでに厚労省の調査により、β線を出すヨウ素やセシウムが農作物から検出されている。北里大学獣医学部・伊藤伸彦教授はα線の危険性も指摘する。
「α線はγ線と比べ5~10倍の影響があるといわれています」
 α線を出すプルトニウムはいまのところ原発近くでしか検出されていないが、原子炉建屋地下に溜まっている高濃度汚染水が海へと漏れ出た場合や水蒸気爆発が起きた場合、プルトニウムが広く拡散する可能性がある。
※女性セブン2011年6月9日号
 
 朝日新聞が、原子力発電の問題で世論調査した結果を一面で報道していたが、アメリカとフランス以外は、原発廃止の世論が強いようである。
 恐らく、21世紀は、原発廃止が世界のトレンドとなり、廃止の方向へ向かう事が強まったと言える。
 一日も早く、再生可能エネルギーの方向を強めるべきである。
 その先頭に立つべき経団連は、難癖をつけて原発維持の方向を打ち出しているが、これでは、日本経済沈没以外がない。もう、こうなれば、経済界も、「老害」を排除すべきと提言しておきたい。
 
・・・・本日は、これまで・・・・

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